アンスリウムは大きな花を付けるイメージですが、花に見える部分は苞(ほう)という葉が変化したものです。
仏炎苞とも呼ばれ仏像が後光を発しているように見えるのが特徴です。
贈り物としてもよく利用され、葉の美しい種類も多くあります。葉脈に白い斑が入るものや葉の表面にビロード状の光沢があるものまで、苞の種類も色々です。
小さい鉢のものやミニ観葉植物としても人気で、ヒメアンスリウムやベニウチワや交配種などがあります。
アンスリウムの育て方
別名 | オオベニウチワ |
科名 | サトイモ科 |
原産地 | コロンビア |
日当たり | 半日蔭 |
耐寒性 | 最低10℃以上 |
自生地では水分が多く湿っている森で、木漏れ日を浴びながら生育しています。
アンスリウム・アンドレアヌムなど観葉植物として出回っている種類の多くは、茎の途中から根を出して気に絡みつくように着生して育ちます。
その他にも地面に根を張って成長する種類もあります。
順調に育つと新しい芽が出て大きくなり、株全体にボリュームが出てきます。
すると葉の付け根から根っこを出して、それが土に触れると株を支えるように根が成長します。
置き場所
室内で育てるときは木漏れ日のようなレースのカーテン越しの光を当てるようにしましょう。
夏に屋外に出すときは直射日光に当たらないように、明るい場所に置くようにします。
周年花という苞を楽しみたいなら冬越しする温度は15℃以上に保つようにしましょう。気にしないのであれば最低10℃以上あれば冬越しすることは可能です。
水やり
基本は土の表面が乾いたら、たっぷりと水をあげるようにします。
冬は控えめに土の表面が乾いてから1~2日空けてから与えるようにしましょう。
肥料
春に植えるときに効き目が遅い肥料を与えるようにします。
春から夏にかけてよく成長する時期には薄い液肥を与えるようにしましょう。
病害虫対策
葉が茂って風通しが悪くなってくると、アブラムシやカイガラムシが付くことがあります。
風通しが良いところに置いたり、株分けをしたりして風通しを確保しましょう。
仕立て直しと増やし方
良い環境で管理すると1~2年で鉢がいっぱいになるので、株分けか植え替えをしましょう。
植え替えのときは一回り大きい鉢に新芽の出ているところまで植えても大丈夫です。
茎の横から根っこが伸びている場合は、根を水苔でまいて取り木にできます。
苞の中にある黄色い部分は種になります。苞の色が悪くなってもそのまましておくと、株の力が奪われてしまします。
株の体力が落ちないように苞の色が悪くなったら、花茎ごと根元からバッサリ切るようにしましょう。
株分けの仕方
株が大きく育ち過ぎて鉢からはみ出そうになったら、株分けして植え替えをしましょう。
①鉢から株を抜き古い土を落とします。株を持ってほぐしていくと自然に分かれる部分があるので、そこで分けるといいです。
②なるべく根を切らないように分けるようにします。根が絡み合っているときは慎重に分けます。
③分けた株の大きさに合わせて、それぞれ植えていきます。
④鉢に鉢底石を入れて、その上から土をいれます。
⑤株を真ん中に入れて隙間に土を入れていきます。
⑥棒や割り箸などを挿して揺らすと隙間ができるので、そこに土を入れていきます。
⑦たっぷりと水をあげて新しい芽が伸びるまでは半日蔭で管理します。